操作方法

データ読み込み・基本操作

  • 画像ファイル読み込み
    [ファイル]-[画像を開く]からデータセット内の「man.raw」を選択すると、下顎骨および腓骨の三次元画像データが読み込まれます
  • 視点設定
    [視点]操作グループ内の各視点ボタンを押下することで視点を変更することができます。
  • 画像回転操作・並行移動
    マウスの左ドラッグで、三次元画像の回転操作が行え、マウスの中ボタンドラッグで並行移動が行なえます。
  • ズームイン・ズームアウト
    マウスのホイール操作で、三次元画像のズームイン・ズームアウトが行えます

再建計画入力[Step1. 下顎骨下縁接平面定義]
再建計画の入力の前準備として、まず視点基準となる「下顎骨下縁接平面定義」を決定します。

  1. [Step1. 下顎下縁接平面定義]操作グループ内の[下顎下縁点選択]ボタンを押下してください。
  2. [視点]ボタンを適宜選択し、下顎骨の下縁部から4点をマウスの左ボタンダブルクリックで選択してください。
    なお、選択する順序は下顎骨を下方からみて、時計回りまたは反時計回りで順に選択してください。
  3. 角度調整
    表示された下顎骨下縁接平面の各ハンドラーにマウスポインタを併せた後、マウスの左ボタンドラッグで下顎骨下縁接平面の角度を調整可能です。
  4. 上下並行移動
    マウスのホイール操作で下顎骨下縁接平面の上下並行移動を行えます。
  5. 探索範囲決定
    顔貌復元精度の評価指標を算出するために、評価すべき下顎骨の範囲を[探索範囲]スライダーより定義してください。
  6. 決定
    最適な下顎骨下縁接平面に調整できれば、[位置調整]のチェックを外すと、平面の定義は決定されます。調整し直したい場合は[位置調整]を再チェックして下さい。

再建計画入力[Step2. 切除領域定義]
切除領域を定義するために、切断面を入力します。biGAKUでは複数の切断面によって囲まれた領域を切除領域として判別します。

  1. [Step2. 切断面定義]操作グループ内の[定義開始]をチェックしてください。
  2. [面追加]ボタンが選択されていることを確認し、下顎骨上の任意点上でマウスの右ボタンドラッグを行って下さい。
    ボタンを離すと、切断面が追加されます。
  3. 面調整を開始
    [面調整]が選択されていることを確認します。
  4. 切断面選択
    複数の切断面が定義されている場合、任意の切断面のハンドラーへマウスカーソルを合わせると、当該切断面は選択され、赤線で表示されます。
  5. 切断面の向きの調整
    切断面の中心から黄色い矢印が表示されており、面の向きを表しています。[選択切断面を反転]ボタンでその向きを反転できます。
    biGAKUでは複数の切断面によって囲まれた領域を切除領域として判別しますので、切断面の向きのご注意下さい。
  6. 切断面の角度調整
    選択した切断面の各ハンドラーにマウスポインタを併せた後、マウスの左ボタンドラッグで切断面の角度を調整可能です。
  7. 切断面の並行移動
    マウスのホイール操作で選択切断面の並行移動を行えます。
  8. 切断面追加
    続けて切断面を追加する場合、再度[面追加]ボタンを押し、手順4~7に従って追加して下さい。
  9. 切断面の削除
    [選択切断面を削除]ボタンで、定義済み切断面を削除できます。
  10. 切断面定義終了
    すべての切断面を定義した後、[定義開始]チェックを外すと、切断目定義モードが終了します。再定義し直したい場合は[定義開始]を再チェックして下さい。

再建計画入力[Step3. セグメント配置]
セグメント数および初期配置を決定します。

  1. [Step3 セグメント配置]操作グループ内の[2分割]または[3分割]を選択し、[初期化]ボタンを押すと、セグメント配置モードへ切り替わります。
  2. 下顎骨面上にマウスカーソルを置くと、黄色い点が表示され、ダブルクリックすると、腓骨の初期配置点を順に入力できます。
  3. 腓骨の初期配置
    2分割の場合は3点、3分割の場合は4点入力すると、腓骨が入力点に応じて自動的に配置されます。
  4. 腓骨配置の取り消し
    分割数の変更や初期配置を取り消したい場合、再度適切な分割数を選択した後、[初期化]ボタンを押して下さい。
  5. 不透明度変更
    [不透明度]スライダーおよび[不透明度(腓骨)]スライダーより、下顎骨または腓骨の不透明度を変更することが可能です。

再建計画入力[Step4. 形状誤差解析]
リアルタイム形状誤差解析を開始します。

  1. 腓骨を配置した後、[Step4 形状誤差算出]ボタンを押すと、リアルタイム形状誤差解析を開始することができます。
  2. 移植前の下顎骨表面と移植計画の腓骨表面の形状に基づき、各評価指標がインタラクティブに算出され、画面上に表示されます。
  3. 色相環に応じた誤差表示
    元の下顎骨表面と比較し、陥没度合いから突出度合いまでを青~緑~赤までで表現しています。全体的に緑になればなるほど、元の顔貌と比べて形状誤差が少ないことが分かります。
  4. 誤差の閾値変更
    誤差閾値スライダーで形状誤差の評価閾値を変更することができます。

腓骨配置調整
リアルタイムに算出される形状指標を確認しながら、腓骨配置を最適化します。

  • 腓骨切断面の選択
    切断面に表示されるスクエアの中心部をマウスでダブルクリックすると、当該切断面は選択され、赤線で表示されます。
  • 下顎骨切断面へのフィット
    腓骨切断面を選択後、右クリックからメニューを呼び出し、[切断面へフィット]/[切断面へのフィットを解除]で下顎骨切断面へのフィッティングおよびフィッティング解除を指示可能です。
  • 切断面の角度調整
    マウスの右ボタンによる左右方向のドラッグによって、選択した腓骨切断面の角度を調整することが可能です(視線方向を軸として回転します)。
  • 切断面の並行移動
    マウスの中ボタンドラッグを行うことで、選択切断面の並行移動が可能です。
  • 腓骨セグメントの回転
    マウスホイールを行うことで、選択切断面を持つ腓骨セグメントを回転できます。
  • 隣り合う腓骨セグメントとのリンク解除
    初期配置された腓骨セグメントは隣り合うセグメント同士の切断面は連動して回転・並行移動します。この連動機能を解除するためには腓骨切断面を選択後に右クリックからメニューを呼び出し、[隣接セグメントへリンク]まはた[隣接セグメントとリンク解除]メニューで連動機能のON/OFFを設定可能です。
  • 腓骨内でのセグメント配置調整
    下顎骨への配置に応じて、biGAKUでは自動的にセグメント長・腓骨切断面の角度を決定し、腓骨内へ反映しますが、採取箇所を変更することが可能です。
    腓骨全体が表示されているサブ画面において、配置を変更したいセグメントをマウス左ダブルクリックで選択後、マウスの中ボタンドラッグで採取箇所を並行移動することが可能です。採取箇所の変更は即座にメイン画面への反映されます。

その他

  • 線分計測
    「ツール」グループのの[線分計測]をチェックし、下顎骨面上でマウス右クリックを2箇所行うことで、線分の長さが計測・表示されます。
  • 血管定義
    [血管定義開始]をチェックし、腓骨全体が表示されているサブ画面において、マウス右クリックで2箇所以上選択することで、選択点を結ぶ赤線がサブ画面およびメイン画面に表示され、血管の走行箇所、腓骨セグメント間の捻れを確認できます。

STL出力

  • 腓骨
    「STL」グループの[腓骨表面生成]ボタンをクリックすると、切断線が反映された腓骨のSTLデータが生成され、データフォルダ内にSTLファイルが自動で出力されます。
  • 下顎骨
    「STL」グループの[下顎骨表面生成(移植前)]ボタンをクリックすると、切断線が反映された移植前の下顎骨のSTLデータが生成され、データフォルダ内にSTLファイルが自動で出力されます。